今日は風が強く寒い。
朝から頭がはっきりせず、自分の加齢の加速度が上がっていることを実感する。
ここ数年そう感じることが多くなり、
なるべく認知能力があるうちに身の回りの整理をしようと、
終活的な片付けを時間をみてやっている。
今日はカード類に手をつけた。
解約したもの、期限切れのもの、二度と利用しないもの等々。
(とっとと捨てればいいものをなぜか保管している時点でもう自分を疑う)
中には「そもそもなんで私はこのカードを持っているのだろう?」というものもある。
今日は勇気をふりしぼってコールセンターに問い合わせをした。
2件。
意外にもどちらの電話番号もわりとスムーズにオペレータに繋がった。
数年前に自動音声で延々と番号を選択させられ、長い時間待たされた挙げ句、
感じの悪い(しかも意地くその悪い)オペレータに何度も遭遇した。
それで私はコールセンター恐怖症になってしまったところがある。
しかし今日の担当者は二人ともとても親切で感じが良かった。
私が聞きたかったこと・・・どういう経緯でこのカードが発行されたのか、
どんなメリットがあるのか、今後どういう管理をすればいいかなど、
とてもわかりやすく、優しく丁寧に教えてくれた。
コールセンターの人、改心したのか・・・と思った。
ありがとうCS向上精神!
カード類のしかるべき処置が一段落したら、
なんだかすごく心が疲弊していることに気が付いた。
泣きたいような気分だった。
寒かったし、電話をかけるのが恐怖だったし、
一方でオペレータさんの優しさに触れられて嬉しかったのもあるのだろう。
疲れた心を癒したいと、私は録画しておいた映画を観ることにした。
『ボブという名の猫2 幸せのギフト』という2020年のイギリスの作品。
イギリスで2016年に公開された『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』の続編だ。
ミュージシャンを夢見る青年がクスリに溺れて廃人と化すが、
野良猫のボブと出会って更生して行く話。
続編では、ある年のクリスマスにボブを動物福祉局の役人に保護されてしまいそうになるが、
慈善団体のスタッフや獣医さん、コンビニの主人などに助けられ、
ボブとの絆を確かなものにするというストーリーになっていた。
実話を元にした映画だが、本当にこんなに心温まる出来事がこの世にあるのかと、
嬉しいような、疑わしいような、でも信じたいような、
ちょっと複雑な気持ちになった。
が、それでも今日問い合わせをしたコールセンターの人々も優しかったし、
人間まだまだ捨てたもんじゃないと思うことにした。
今日もネットの中ではいろんな人が他人のプライベートな部分について、
あーでもない、こーでもないと勝手にジャッジしている。
本当にうるさいと思う。
誰かの不正や不祥事や不幸をただ罵倒したりあざ笑ったりするのではなく、
なぜそうなってしまったのか、
その人は本当にそんな人なのか、
何か心がねじくれてしまうような悲しい境遇に晒されて、
心を病んでしまった結果ではないのか、
その人はちゃんと正気を保てているのだろうか、
何かのエラーで脳が暴走してしまい本人にも止められない精神状態だったのではないか・・・といろんな角度から考えて行けないものだろうか。
そして自分もいつかそっち側の人間になるかもしれないという可能性に気づけないものだろうか。
今日は本当に心が疲れている。
そして人の優しさが有り難かった。
私も出来るだけ人には優しく接したいと思った。