今シーズンの紀平梨花選手のショートプログラムはとても評判がよい。
振付はブノワ・リショー氏。
話題の中心は片手側転である。
全日本選手権の解説の荒川静香さんは「身体能力の高い紀平選手ならではの技」みたいなことを言っていたが、果たしてそうなのだろうか?
滑る氷の上で重たいスケート靴を履いた状態で側転を、しかも片手で行うのはとても難しいという見解のようだが、初級・中級クラスの選手ならそうなのかもしれない。
が、三回転などを跳べるスケーターなら何でもない技なのではないかと思ってしまう。特に紀平選手は四回転も跳べるのだから朝めし前のことだろう。
などと素人ながらに「あんまり片手側転ばっかり注目せんでもええやん」と思いながら見ていたが、きっとこれから先、片手側転は紀平選手のトレードマークになることだろう。
そして引退してもイナバウワー1本で話題を繋いでいる荒川さんのように、ずっと片手側転をしながらアイスショーで全国を回ることになる未来が待っているように感じた。