私はあまり外出もしないし、
仕事もしていないのでたくさんの人に会うこともないが、
私がこの一年で感じたのは、
日本においては、
若者より老人の方がコロナ感染対策にユルいような気がする。
若者は、
「大人に叱られないように」
「目上の人に失礼のないように」
「高齢者に感染させないように」
と、とても気を遣ってマスクもちゃんとしているし、
手洗い・消毒も頑張って続けているように見える。
(もちろんそうじゃない若者もいるが)
一方、年齢の高い人々は、
「今までやってきたことだから」と言って集会をやめないとか、
「息が苦しいから」と言ってマスクを鼻の下までさげているとか、
「よく聞こえないから」と言ってレジの透明シートをめくって喋りかけてくるとか、
いろいろ無頓着な状況を目にする。
特に中高年の人々は、その場に自分より年齢の低い人がいる場面でユルくなるように思う。
(逆に若者は自分たちより年上の人の前では本当にお行儀がいい)
実家で母の月命日に来て下さるお寺さんは、
(私たちよりずいぶん若い世代)
お経をあげるときと、お茶を口に含むとき以外はずっとマスクをしていた。
私たちの方がなんとなくマスクは邪魔な感じがして付けたり外したり、
自分の家の中だからか緊張感が保てていない。
神社の氏子をしている夫は、
「年末の御札の注文取りは今年はやめよう」と提案したのに、
「ずっと各家庭を訪問してやって来たのだから今年もそれでいい」と総代さんに言われ返す言葉がなかったと言う。
夫もすでに高齢者に近い年齢ではあるが、
それでもより年齢の高い人のこの無神経さには驚いていた。
そして村の長老の言うことには誰も逆らえない。
欧米では夜間の外出禁止に反発してデモをしたり、
パーティをしたり、検査施設に放火したり、若者はめちゃくちゃだ。
(尾崎豊的反抗心?)
日本の若者はある面ではおとなし過ぎて心配になるが、
概ね規律正しいし、礼儀正しいし、素直で従順。
きっとコロナを抑え込むことができ、
海外で起きている悲惨な戦闘状態のようなことに、
我々中高年を巻き込むこともないだろう。
(と期待している)