あなたに飼われる猫になりたい

大きな声では言えない日常の本音を書きたいと思います。

24時間テレビももうダメだ・・・。

今年も『24時間テレビ』に羽生結弦が出演するというので、昨日8月22日(日)の13時くらいからテレビのチャンネルを合わせて待機した。

 

羽生が登場するのはだいたい13時45分頃という予告があったので、そんなに早くからスタンバイする必要はなかったのだが、生放送は何があるかわからないし、今年の24時間テレビはどんな企画になっているのかも把握したくて、早めに番組を見始めた。

他のことをやりながら流し見をしていたので、実際のところどんな出し物をしていたのか正確には覚えていないのだが、ヒロミがどこかの施設をリフォームしたり、芸能人が次々と出て来て“花”にちなんだ歌を歌ったりしていた。

 

何もかもが「いつもの24時間テレビだな」と思った。

特に目新しい画期的な演出はないように感じた。

(と言えるほど毎年ちゃんと見ているわけではないが・・・。違うのは、ひとりの勇者が24時間ぶっ通しでマラソンをしていなかったことくらいか)

 

と、大して特別な映像を見たわけでもないのに、歌のメドレーを見終わる頃に私の体に異変が起きた。

どーにも全身がムズムズし、喉の奥がウゲウゲし、胃はムカムカ、肌はゾワゾワ、たまらない不快感に襲われてしまったのだ。吐きそうな嫌悪感と言ってもいい。

一体私の体はどうなってしまったのだろう・・・。

たぶん私は年齢的に女性ホルモンが枯渇し、温かい母性本能というか、寛容な人間性を完全に失ってしまったのだろうと思う。

 

ここ1、2年、若い男性芸能人を見ると気持ち悪くなり受け付けなくなってきていたので、その末期症状だと言えるのかもしれない。

とにかくキンプリの皆さんやナントカ坂の女性アイドル、そして小さい女の子が(聴くに耐えない下手くそな)歌を歌う姿に虫唾が走ってしまったのだ。

 

障害のある人たちや、自然災害やコロナの被害に遭われた人たちに寄り添う姿勢は大切だと思う。医療従事者に感謝の気持ちをあらわし、励ますことも善い行いだと思う。

けれど、それが普段はチャラチャラしているように見えるアイドルがその日だけはしおらしく真っ当なことを言ったり、世の中のことはおろか、自分が何のために歌っているのかもわかってなさそうな幼児が、スタジオの脇にいる母親?のサインをチラチラ見ながら歌う姿だったりすると、心底興醒めする。気持ち悪い。

 

いや、そういう番組なんだからしかたないのはわかる。

国民にウケの良さそうな人間を集めて、金を集める。それがこの番組の趣旨なのだから、たとえ更年期の私の気に入らない光景を延々見せられたからと言って文句を言える筋合いではない。

 

ただ本当に勝手なことを言って申し訳ないのだが、せっかくの羽生結弦の美しい舞いを堪能するには私の体調は最悪になってしまったのだ。

羽生はこの10年、ずっと変わらず弱者に寄り添う生き方をしてきた。私生活では派手なことは好まず、自分の目指すスケートに真摯に向き合い、被災地や仙台のリンクに寄付を惜しまず続け、まさに『24時間テレビ』の趣旨にぴったりの活動をしている人間だ。

その羽生の想いのこもった滑りで心が浄化されるだろうと楽しみに待っていたのに、羽生をもってしても、その直前に受けた衝撃による不快感を癒すことはできなかったのだ。

 

(いや、全ては私のホルモンバランスのせいだろう。もっと若く、受容量が私にあれば問題なく楽しめる番組だったに違いない・・・ってこともないか。視聴率の低下ひとつをとっても、スポーツと福祉とエンタメをミックスしてお金を集めるのももう限界なんじゃないだろうかと、勝手ながら思ってしまった。だから本当の意味でチャリティ精神のある人はもうあの番組には出なくてもいいのではないだろうか)