9月に手巻き寿司をした際、ちょっと高級なわさびを買った。高級と言ってもチューブに入っているおろしタイプ。内容量は23g。そのたった23gが使い切れない。手巻き寿司も、ただの刺身も滅多にうちでは食べないので減らす機会がないのだ。わさび、他にどんな料理に使えるのか?検索するのも面倒くさい。
去年は五香粉(ウーシャンフェン)が使い切れなかった。魯肉飯(ルーローハン)にチャレンジしたが、仕上がりがいまいちだったのでそれきり作る気にならなかった。他の料理に数回ウーシャンフェンを使ってみたが、あまり好きな味にはならなかった。
あと使い切れなかった調味料として柚子胡椒がある。小さい瓶のものを買ったがやはり応用がきかなかった。
ナンプラーも結局捨てた。ナンプラーは和洋中なんにでも合う、いいアクセントになるとテレビで料理研究家が言っていたので、それこそ豚汁にもチャーハンにも肉じゃがにもどんどん入れてみたが、一度に使う量はほんの数滴、1年以上経ってもひと瓶使い切れなかった。
ケチャップやカレー粉も捨てたことがある。
日本の奥さんたち、お母さんたちはお料理のレパートリーがとても広い、そんな女性は世界中探しても日本にしかいないと聞いたことがある。つまり、日本の女性たちは和食、中華、イタリアン、フレンチ、韓国料理、アジア料理と何でも作れて当たり前と本人たちが思い込んでいるし、周囲もそう思っている。他の国の女性たちはたいていその国の定番料理を作る程度らしい。実際にそうなのか人によるのかはわからないが、少なくとも私は何でも作らなくちゃ一人前の女じゃないと自分に呪いをかけてきたところがある。(そのせいで20年以上も料理が出来ないアレルギーに苦しんでいた)
今まで使い切れなかった調味料にちゃんと成仏してもらうためにも無理に珍しいものを作らないように、一回のためだけにアレンジのきかなそうな調味料をもう買わないようにしよう。