あなたに飼われる猫になりたい

大きな声では言えない日常の本音を書きたいと思います。

ドーピング検査

先日ある動画を見た、その感想。

 

それはピロシキーズというロシア出身の二人組の芸人(?)が司会をしているYouTubeチャンネルに、アイスダンスの小松原美里・尊組がゲストで呼ばれた時のものである。

ピロシキーズのひとり、小原ブラス氏はウィキペディアによると同性愛者(ゲイ)とのことで、だからというわけでは全くないだろうが、彼は下ネタ全開のキャラであった。(めざまし8やアウト×デラックスに出ているのを見たことがあるような気がする)

 

動画は、小松原夫妻の競技に関する話題が中心であったと思うが、後半のドーピング検査に関するやり取りが衝撃的過ぎて、そして小原ブラス氏の下ネタがはじけ過ぎていて、小松原夫妻の競技に懸ける思いなどを実際どれほど話していたのか全く記憶に残っていない。

 

動画の中で小原ブラス氏はドーピング検査官になるのが子供の頃からの夢だったと語っている。

ネットでどのように検査をするのかも調べたそうだ。

私も調べた。

いろんなアスリートが時々テレビやネットで語っているのを聞いたことがあったのでだいたいのことは知っていたが、本当に検査官の目の前で排尿するのだと聞かされると、やはり他人事とは言え、いい気分にはならない。

 

検査官は検査対象となったアスリートと同性であるとされているが、小原ブラス氏のように同性愛者の場合は男性を検査するのだろうか?それとも“心は女”だから女性を検査するのだろうか?(どちらもあかん気がする)

 

いや、たとえ相手が資格を持った人間で、自分と同性であり、これはアスリートのフェアネスの証明のための検査なんだとわかっていても、すぐ目の前にいる他人に自分の体から尿が出ているところを見られるのは想像しただけで耐えられない。

もちろん私はトップアスリートでもなんでもないのでそんな心配をする必要はないのだが、私は婦人科の内診でも、乳がん検査のマンモグラフィでも、とにかくそれが医療行為とわかっていても他人にそういう部分を見られるのはとても苦痛なのである。

 

もっと言うと、健康診断の尿検査でさえ、検査コップに自分の尿を採取する自分の中腰になった姿も恥ずかしいし、尿の入った検査コップを検査台に置いた後、看護師さんなどにそれを見られるのかと思うだけで恥ずかしい。

(だからと言って、私は恋人同士の性的な行為は問題なく受け止められる。むしろ若い頃の自分はそういう淫靡な世界にとても惹かれ、実際たくさんの男性と関係を持って来た。愛する人との行為なら大丈夫なのだ。と言うか、そういうことは愛し合っている者同士でなければ苦痛以外の何物でもないと思っている)

 

日本という国は女子トイレにはかなり前から『乙姫』などという流水音を流す装置まで取り付けられるという配慮がある国である。

排尿に関しては多くの人間がとてもデリケートに日々感じて、その音を聞かれるのも、聞かせるのも嫌なのである。

 

しかし世界のトップアスリートともなると、自らの潔白を証明するためなら平気になれるのであろうか?

ピロシキーズの動画の中では、小松原夫妻は「検査の時にはズボンを膝くらいまで下げて、シャツもへそより上までまくる」と話していた。

「出るまで数時間かかる人もいるし、丸一日かかる場合もある」とも言っていて、つまりは他人に見られる緊張からか、なかなか尿が出ないことがあるのであろう。

そりゃそうだ。無理もないと思う。

 

ネット情報をいくつか当たった中に「ドーピング検査は、尿検査、血液検査、その両方の場合がある」というのがあった。

ならば血液検査だけでいいのではないか?

 

(私がドーピング検査を受ける側になる可能性も、検査官になる可能性もゼロだが)なんとかして血液検査だけで済む世の中になって欲しい。(大きなお世話かもしれないが)